hairwork Deep

髪を傷めるアルカリ剤の除去について

今回は、美容室で使用する薬剤について述べてみたいと思います。

主にパーマやカラー、縮毛矯正などの薬剤(アルカリ剤)は、残念ながら髪を傷める原因の一つでもあります。

髪の毛は、弱酸性の状態が良いので多くの美容室では

この傷みの原因であるアルカリを中和させ、

除去するためにアシッド剤(バッファー剤)を使用しています。オソラク デスガ・・・・?

・・・がしかし、本当に中和され、除去できているのか――といえば、少し疑問があります。

そもそもアシッド剤は、主成分がクエン酸でしかも

pH(ペーハー)が2~3のものが多く、これでは過収斂を起こし、逆に髪を傷めてしまいます。

こういうことを書くと、多くの美容師さんから苦情がくるかも・・・・(笑)

たとえば、

「うちの店では過収斂を防ぐために、アシッド剤を水で薄めて使用している。だから大丈夫!」と。

・・・・が、しかし、

そもそもそういう問題ではなく、たとえ水で薄めてもその分○○濃度パワーが低下して、

無意味とはいかないまでも、本来の目的(中和)が果たせません。

このことは、おそらく多くの美容師さんも気付いていないと思います。

というのは、

カラーやパーマを施術した時は、サロントリートメントやコーティング剤などでツヤサラにするので、

たとえアルカリが中和されず、除去されていなくても、

美容師さんやお客様も正直な話、わからない訳です。

そしてカラーやパーマの回数を重ねていけば、

中和されている髪と、中和されていない髪のダメージ度の差は、

ハッキリと出てきます。

お客様の中でも自宅で数回シャンプーしてコーティング剤がはがされた時に、

「ううん!? なんかおかしい、キシつくし、カラーの色落ちが早いような気がする」等々、

気付いている方もいるのではないでしょうか。

これらの問題を解決するためには、同じアシッド剤(バッファー剤)でも、

弱酸性で○○の高いアシッド剤を使用することが重要です。

もちろんDeepでは中和できるアシッド剤を使用しています。

それでは多くの美容室が使っているアシッド剤と、Deepが使用しているアシッド剤の違いを検証してみましょう。

【検証】

【左】多くの美容室が使用しているアシッド剤(pH2~3のクエン酸)

【右】Deepが使用しているアシッド剤

ケアブリーチで【左】と【右】に15レベル程アップ

今回はわかりやすくNドットのベリーピンクの8レベルで共にオキシ4%で25分放置

1回目のシャンプー(2シャンしてます)のあと【左】【右】共にアシッド剤3分放置後、洗い流す。

インバストリートメントをして軽く乾かした状態。

ご覧のようにすでに【左】の方が少し退色しているのが分ると思います。

さわった感じも【左】の方は過収斂のせいか少しキシついています。

【右】の方はほとんど退色もなく、キシつきもなく、すべりも良い状態でした。

※まさか1回目のシャンプーでここまでの差がつくとは思いませんでした。

ヒロトは薬剤除去の中でもアルカリの中和は基本中の基本だと考えています。