トリートメントそのものが髪を痛める!?パートⅢ
前回の記事で、
トリートメント(疑似タンパク・添加物)が髪の毛の結合水を奪い、
ダメージを与え、トリートメント自体が
髪を傷めるのではないかという話をしました。
そして、トリートメントのメリット・デメリットを挙げ、
パーマ・カラー・縮毛矯正などのダメージに比べれば、
そこまで深刻な問題ではないと言いました。
となると・・・
髪を傷める原因を取り除くのは、
トリートメント自体の云々よりも
パーマ・カラー・縮毛矯正などで、
どれだけダメージを軽減できるかということが、
より重要になってくると思うのです。
パーマ・カラー・縮毛矯正におけるダメージ軽減の方法論は
主に4つあります。
①アルカリ除去
②過酸化水素の除去
③金属イオンの除去
④ミックスジスルフィド等々の残留物質の除去
さらにパーマ・カラー・縮毛矯正などで、
まったく同じ薬剤を使用しても、
それを扱う技術者によって
ダメージ度はかなり変わってきます。
たとえば、カラー毛で少しダメージのある毛質に、
パーマをかける場合、
もちろんデザインによって異なりますが、
まったく同じパーマ液を使っても
技術者によって、施術は全然ちがいます。
ある技術者は、まずダメージ部分に
トリートメントをつけてワインディングをし、
1液のテスト終了後、中間酸リンスを付け、
2液塗布というような・・・
いわゆる昭和のやり方で
パーマをかける技術者もいます。
またある技術者は、
応力緩和・表層還元・スポイド法などを用いて施術する人。
またミックスジスフィドの除去・アルカリ除去・W酸化などで
パーマをかける技術者などさまざまです。
これらの施術によって、髪のダメージ度は当然変わってきます。
(※後者のほうが当然ダメージは少ない)
この他、パーマだけに限らず
カラーや縮毛矯正でも同じ事が言えます。
だからヘアスタイルを創り、
できるだけ髪の健康を維持するためには、
サロントリートメントもさることながら、
今後、ますます
技術者の高度な施術の仕方が
重要になってくると考えています。
・・・つづく
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